「ANAのマイルを貯めても、肝心の特典航空券が取れない」
そんな声をときどき聞くことがあります。本当にそうなんでしょうか?
よく聞くANA特典航空券の取り方、必勝法は『355日前に取れ!』です。
しかし、そんなことは不可能な人もいます。
我が家は次の3つすべてに当てはまるので、一見すると絶望的かもしれません。
- 355日前なんてムリ!早くて半年前しか動けない
- 1席でも難しいのに、家族4人分の座席をマイルで取るのは至難の業
- 子どもの学校をなるべく休ませたくない、夏休み・冬休み・春休みがいい
が!
こんな我が家でも、毎年、家族旅行をマイルでまかなっています。
コツや裏技とか使わなくても、多少のテクニックがあればANAのマイルを使っての特典航空券は取れるんです。
▼こちらは私のマイル残高です!これだけあれば家族全員分、ハワイ行きが余裕でタダになります!
ANAマイルは、フライト、ショッピング、そして◯◯で貯められる。
気になる◯◯とは?
陸マイラーとは?大量ANAマイルの貯め方。1年間で40万ANAマイル貯まる!
ANAの特典航空券が取れない?最大の敵は”あなた自身のこだわり”です
「年末年始、GW、お盆の時期に、ハワイに行こう」と考えていたら、特典航空券はまず取れないと思います。
ANAの上級会員であるダイヤモンド会員の方でも厳しいとの声を聞きます。
マイルを使って旅行に行きたいなら、強いこだわりを捨てましょう。
「いつでもいい・どこでもいい」、そんな柔軟性が最も大事です。
とはいえサラリーマンの人が「いつでもいい」と言うのは厳しいでしょうから、せめて行き先ぐらいは柔軟に考えましょう。
▼我が家が自らに課している条件はこちら
- 時期は子どもの学校の予定にあわせる(夏休み・冬休み・春休み)
- 行き先は少しでもテンションがアガる場所なら、どこでもいい
夏休みの旅行をお盆だけに限定すると極めて難しくなりますが、8月全部に広げるとかなり選択肢は増えます。
また、行き先は「どこでも」とは言っても、準備のためにガイドブックを読んでいてもワクワクしない場所へは行きません。
逆に言えば、ガイドブックをペラペラとめくってワクワクするなら「アリ!」なんです。
実際に、我が家は4年連続、夏休みの家族旅行を叶えています!
https://twitter.com/traveler_da1/status/1031167021155672064
ちなみに、我が家の過去の旅行はこんな感じです。
2017年の夏:スリランカ(ANAマイルでタイ航空利用・エコノミークラス4席)※152,000ANAマイル使用
2018年の夏:イタリア・スイス(ANAマイルでアシアナ航空利用・ビジネスクラス4席)※380,000ANAマイル使用 ※※最初はモロッコを検討していた
2019年の夏:メキシコ(ANAマイルでANA利用・ビジネスクラス4席)※360,000ANAマイル使用 ※※最初はカナダを検討していた
2020年の夏:モロッコ予定(ANAマイルでターキッシュエアラインズ利用・ビジネスクラス4席)※380,000ANAマイル使用
2020年は2018年のリベンジとして、モロッコ行きの特典航空券が取れました。
ANA・直行便にこだわらなければ特典航空券は取れる!
ANA運航や日本からの直行便にこだわらなければ、特典航空券は比較的容易に取れます。
「ANAじゃなきゃイヤ(外国の航空会社はイヤ)、直行便じゃなきゃイヤ」
その考えはよく分かります。
でもその2つの考えが「ANAの特典航空券って全然取れないじゃん!」って思わせるのです。
強いこだわりは、選択肢を大きく大きく狭めることを知っておいてください。
特典航空券でもANA便がいい?ANA便を選ぶメリットとは?
なぜANAにこだわるのか、ANA便を選ぶメリットに少し触れておきましょう。
- 安心の日本人CA(キャビンアテンダント)
- 空席待ちができる
- マイルが少なく済む
ANAなら安心の日本人CAさん。一方で外国エアラインも日本語のできるCAさんはたくさん乗務している
まずは安心の日本人CAさんですよね。機内で何か困ったことがあったとき、日本語で会話をできるということはかなり心強いです。
とはいえ、日本を出発・到着する便であれば、外国航空会社でもほとんどのケースで日本語のできるCAさんが乗っています。
先日乗ったアシアナ航空では、ソウル→ヴェネツィア、フランクフルト→ソウルの2区間とも、日本を出発・到着する便ではありませんでしたが、多くのCAさんが日本語ペラペラでした。
ANA便を選べば特典航空券の空席待ちができる
ANAのマイルを使った特典航空券のうち、空席待ちをすることができるのは全区間がANA便の場合のみです。
1区間でも外国航空会社が含まれている旅程では、空席待ちをすることはできません。
ANA便を選べば特典航空券の空席待ちをすることができるのは、確かにメリットかもしれません。
でも、空席待ちって、本当に必要ですか?
空席待ちをして、実際に座席が取れるか取れないかのドキドキ、不安じゃありませんか?
僕自身は、旅行の計画が全然立てられないので空席待ちをしたことはありません。
ANAマイルを使った特典航空券は、実は提携するスターアライアンス航空会社のがオススメ!
ANAマイルを使った特典航空券は、ANA便以外に乗ることもできます。
これらの航空会社を利用する特典航空券なら、特典航空券はかなり取りやすくなります。
スターアライアンスに属する提携航空会社を選ぶメリット、いくつかあるんです!
特典航空券の取りやすい航空会社は、スターアライアンスに属するANA以外の航空会社!
例えば「今年の年末年始をドイツ・フランクフルトで過ごしてみよう」と特典航空券を検索しました。
12月の上旬から正月頃まで、ドイツを含めたヨーロッパ各地ではクリスマスマーケットが行われており、寒いですがとっても楽しいですよ。
実際に我が家は家族で、ドイツとベルギーのクリスマスマーケットに行ったことがあります。
検索条件:ANAマイレージクラブ会員(無料会員),大人2席,8月20日検索
▼ANA便だと往復とも空席待ちです。これが普通です。
▼しかし、スターアライアンス提携航空会社である中国国際航空を利用した、往復とも北京乗り継ぎの便であれば、空席はしっかりと出てきます。
利用できる航空会社が増えれば、特典航空券で座席が取れる可能性もグンとあがります!
当然ですよね、選択肢が増えているんですから。
▼実際に2019〜2020年の年越しに、中国国際航空でロンドンに行ってきました!
※1人で95,000ANAマイル使用
【搭乗記】中国国際航空の最新ビジネスクラスでロンドンへ【悪い評判は本当か?】
2017年に行ったスリランカ旅行では、スターアライアンスに属する航空会社であるタイ航空を利用することで、A380の2階席に乗ることもできました。
※4人で152,000ANAマイル使用
タイ航空2階建て飛行機エアバスA380エコノミークラスの2階席をレポート!子連れ旅行にもおすすめ
スターアライアンスに属する提携航空会社の特典航空券で経由便・乗継便を使うメリットは結構大きい!
先程の中国国際航空を利用した特典航空券の場合は、北京での乗り継ぎが必要となります。
しかし、経由便・乗継便を利用することで経由地で24時間以上の滞在をする、途中降機(ストップオーバー)が可能になります。
▼下の旅程では北京に12月28日の夜に到着してから、翌29日は1日北京で過ごし、30日のお昼過ぎの便でフランクフルトに出発しています。
実はストップオーバーは日本国内でも可能!
上の例では北京でストップオーバーをしましたが、日本国内でストップオーバーをすることもできます。
▼こちらは私が検索した特典航空券のすべての旅程です。(発券済みでしたが事情によりキャンセルしました)
- 【7月】名古屋から福岡で乗り継ぎをして、台北で1泊。翌日は目的地であるバリ島へ。帰りはシンガポール経由で名古屋まで行き、ここでストップオーバー(途中降機)。
- 【9月】復路の航空券を再スタート。名古屋から函館で1泊して、翌日新千歳へ。
分かりますでしょうか?
1枚綴りの航空券なのに、7月の台北経由バリ島旅行と、9月の北海道旅行のように、2回も旅行ができちゃうんです!
オープンジョーも選択肢に入れてみよう
オープンジョーって知っていますか?
簡単にいえば、行きの目的地と、帰りの出発地が異なる航空券のことです。
これを含めるとさらに選択肢は広がります。
先程の北京経由の場合は、北京ーフランクフルト間は中国国際航空を利用するフライトでしたが、行きの目的地をミュンヘンに変えてみると、ルフトハンザドイツ航空を利用する便が出てきました。
オープンジョーの場合は、上の図の中に「別の交通手段で移動」とあるように、陸路など別の交通手段で移動する必要があります。
しかし「ミュンヘンからフランクフルトに鉄道で移動しながら、ドイツ各地のクリスマスマーケットを堪能する」という楽しみ方もできるのです!
ミュンヘンからフランクフルトまでは鉄道に乗ったら3時間15分ほどで移動できるんですが、単純移動してはもったいないです。
途中でニュルンベルクもしくはシュトゥットガルトで1,2泊するスケジュールを組むなど、もっと楽しめそうです。
ヨーロッパは鉄道やLCCが発達しており、オープンジョーをするには最適の場所です。国をまたぐことも可能です!
結論:ANA特典航空券は取れる!超重要なのは発想の柔軟性。
ANAの特典航空券で海外旅行に行こうと思ったとき、大事なポイントはこちらです。
- 行き先・時期にこだわらず柔軟に考えること
- ANA便・直行便にこだわらないこと
- 乗継便やオープンジョーのメリットを知れば、もっと楽しく旅行ができる!
どうでしょうか?特典航空券って、工夫をすれば楽しく使えると思いませんか?
我が家が今年の夏に行ったイタリア・スイス旅行も、もちろんこのポイントを押さえています。
ソウル経由にすることでソウルを1泊を楽しみました。
さらに行きはヴェネツィア、帰りはチューリッヒ発という、国境をまたいだオープンジョーにすることで、ヨーロッパ2か国を楽しむことができました。
※4人で380,000ANAマイル使用
【搭乗記】アシアナ航空ビジネスクラス。長距離・長時間のヨーロッパ路線での体験談【エアバスA380】
メキシコ旅行のときも、オープンジョーにして復路をヒューストン経由にしたおかげで、念願だったNASAのスペースセンターにも寄り道できました。
※4人で360,000ANAマイル使用
【搭乗記】ANAビジネスクラスに家族4人で乗ったレポ。メキシコシティ直行便!
【大興奮間違いなし】NASAスペースセンター・ヒューストンに行ってきました!
「ANAマイルは貯めても、どうせ特典航空券が取れない」
そんなことはありません。ちょっとのテクニックと考え方の柔軟性は必要ですが、裏技なんか使わなくても、特典航空券は取れるんですよ。
▼こちらは私のマイル残高です!これだけあれば家族全員分、ハワイ行きが余裕でタダになります!
これだけの大量マイル、その気になればアナタにも貯めることができます。その方法とは・・・
最近では直行便は損な気がしています(笑)
ほぼ同じマイル数で複数都市を楽しめるんで最高ですよね!さらに、特典航空券を取りやすくなるという・・・おいしさしか感じません(^^ゞ
ケンさんコメントありがとうございます!慣れると直行便は損ですよね。フィリピン航空で行くセブにいつか行ってみたいなぁと思ってます!もちろんマニラ滞在もつきで!
めっちゃ共感できます。行先や航空会社に拘らなければ、ANAでもJALでもスタアラでもワンワールドでもスカイチームでも・・・。ウチの場合「どっか旅行行こっかー。どこがエアチケット取りやすいかねぇ?」からプランを考えるので、特典航空券をゲットするのに苦労した記憶がございません。正直、ドコに行っても”旅”って楽しいですから。
ひっちふっちさん、ありがとうございます!うちも夫婦そろって拘りがないので、極端に言えば行きたくなったらLCCでもいいから「意地でも国外脱出してやる!」って感じですw そういえば過去に一度だけANAの空席待ちが落ちてこなかったことがあるんですが、直前まで自分に全然ワクワク感が出てこず、ガイドブックを見てもすぐに飽きてしまうって感じで。行けなくてよかったなーって行き先がありましたねぇ。ワクワクするとこなら、どこでもいいです!!