赤ちゃんを連れて海外旅行に行くとなると、最初の大きな難関、大きな不安が飛行機。
ですよね?
我が家も、飛行機に何度乗っても赤ちゃん連れ子連れの飛行機は毎回不安でした。
そんな赤ちゃん連れの飛行機にちょっと助かるのがバシネット。
ということで今日はバシネットのお話をしたいと思います。
そう感じて頂けたら幸いです。
- いろんな航空会社のバシネット(写真)
- バシネットの予約・申込・料金など
- バシネットがあるときのこと
- バシネットが無いときの対処
- バシネットのデメリット
飛行機のバシネットとは、機内で使う赤ちゃん用のベッドのこと
バシネット(bassinet)とは飛行機内で使われる赤ちゃん用のベッド(ベビーベッド)のことです。
このクーハンのようなものをバシネットと言います。
単純に「バシネット」と言えば通じますが、私は発音に不安があるので、「baby bassinet(ベビーバシネット)」などと、ベビーを付けて言うこともあります。
これなら外国の空港カウンターや、外国人の客室乗務員さん相手でも確実に通じます!
JAL, ANA, ユナイテッド航空, デルタ航空, 大韓航空, アシアナ航空, エアアジアのバシネット|写真をチェック!
JALのバシネット
JALのバシネットの写真を2つ続けて載せました。
バシネットを見比べて頂ければ分かるように、同じJALでもバシネットのデザインが違います。
バシネットと一口で言っても航空機の機種や航空会社によって種類がいくつかあり、バシネットの側面(サイド)の高いもの・低いものなど違いがあります。
他の航空会社のバシネットもチェックしてみましょう。
ANAのバシネット
ANAのバシネットは顔まですっぽりカバーをすることができます…
表情が見えないというのは、ちょっと不安。
ということで、写真のように顔の部分は開けて利用する人が多いです。
ユナイテッド航空のバシネット
ユナイテッド航空のバシネットは珍しいことにロゴ入りです。
形状はANAのものと似ていますね。
デルタ航空のバシネット
大韓航空のバシネット
画像引用
マジックテーブの位置からすると、お腹にカバーが1枚くるタイプのバシネットですね。
アシアナ航空のバシネット
アシアナ航空らしい赤色がステキなバシネットです!
エアアジアのバシネット
後で詳しくご説明しますが、エアアジアでバシネットを利用するときはホットシート(前が壁になっている、足元が広い席)を追加料金で手配する必要があります。
バシネットは何才まで?航空会社のバシネット使用条件・規定
バシネットを利用できるのは2才までです。
2才の誕生日を過ぎたら座席に座ってください、ということです。
また、2才に達していなくても身長や体重によりバシネットを利用できる条件が航空会社により定められています。
うちの子は一歳半でも利用できましたが、サイズがギリギリでした…
日本からハワイおよびグアムに直行便を運航させている航空会社のバシネットについてまとめてみました。
JAL:体重10.5kgまで、2才未満(サイズ:77cm×32.5cm×15cm)
JAL国際線 – 赤ちゃん、お子様向けサービス(機内サービス)
ANA:体重10kgまで(サイズ:85cm×45cm×33cm)
小さなお子様連れのお客様 [国際線]|ANA
ハワイアン航空:体重20lbs (9kg)まで(サイズ:81cm×36cm×17cm)
※Extra Comfort seat(要追加料金)の購入が条件
http://hawaiianair.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/1027/~/infant-bassinets
エアアジアX:体重11kgまで(サイズ:75cm×34cm×25cm)
※Hot seat(要追加料金)の購入が条件
AskAirAsia – What are the bassinet positions on your flight?
デルタ航空:体重20lbs (9kg)、身長66cmまで
http://ja.delta.com/content/www/en_US/traveling-with-us/special-travel-needs/children.html
ユナイテッド航空:体重10kgまで
https://www.united.com/web/ja-JP/content/travel/specialneeds/infants/default.aspx
チャイナエアライン:あり
大韓航空:あり
ティーウェイ航空:提供なし
バシネットの料金
結論から言いますと、バシネットの利用料金は無料です。
では幼児運賃はいくらか?と言いますとANAのホームページにこのような記載があります。
満2歳未満のお子様をお連れの場合
・座席をご利用にならない場合・・・幼児運賃(大人運賃の10%)
・座席をご利用になる場合・・・・・小児運賃(大人運賃の75%)
実際にこちら、ANAのホームページで大人・幼児・小児で東京からハワイ・ホノルル行きを検索した運賃や諸税になります。
大人が予約する運賃の75%が小児(2−11才)、10%が幼児(0−1才)となっていることが分かりますよね?
また、これとは別に諸税など大人よりも安価ですが必要となります。
つまり、バシネットを使用する料金としては無料ですが、幼児運賃は必要となります。
※2)で要追加料金と書いたハワイアン航空とエアアジアXについては、「バシネット利用料」としての名目での費用負担はありませんが、「バシネットを利用できる席を指定する費用」が必要となりますのでご注意ください。
座席が不要で済む1才と、座席が必要となる2才とでは、航空券代の差はなんと5倍以上!
2才の誕生日を迎えるまでならかなり安く飛行機に乗ることができます!
そして、残念ながら2才の誕生日を過ぎてからは、大人の8割ぐらい支払う必要があります。
「安く海外に行くためには2才の誕生日を迎えるまで」であることは確実ですが、2才を過ぎてからでも運賃に相当する部分(図だと大人55,000円、小児41,300円)をタダにする方法があります。
それはマイルです!マイルがあれば諸税は必要ですが運賃部分はタダになります。
▼こちらは私のマイル残高です!これだけあれば家族全員分、ハワイ行きが余裕でタダになります!
これほどの大量マイル、どうやって・・・
バシネットの予約・申込方法
インターネットでは申し込みできませんので、旅行を申し込んだ旅行会社・旅行代理店もしくは航空会社に電話で申し込むことになります。
航空会社や予約状況によって電話で依頼した当日に「確保できました」という回答が頂けたり、数日後に「確保できました」と連絡が来る場合があります。
また、予約状況がいっぱいの場合などは「リクエストは入れておきますので当日空港でご確認ください」という回答のこともあります。
なお、確保できていたとしても当日空港で「お客様のお子様よりさらに小さな赤ちゃんからリクエストがあり、よろしければお譲り頂けないでしょうか?」とお願いされることもあります。
バシネットがあるとき
バシネットが付けられる席に座れたとしても、飛行機に乗ってすぐに客室乗務員の方がバシネットを付けてくれる訳ではありません。
「離陸後、シートベルトサインが消灯してから」と言われるケースが多いですが場合によっては「お食事が終わってからになります」と言われたこともありました。
そうなると機内に乗り込んでから2時間程は抱っこで乗り切らないといけません。
また、飛行中にシートベルトサインが点灯した場合はバシネットから降ろして抱っこするように言われますので、せっかくぐっすり寝ていても一旦抱き起こす必要があります。
なお、バシネットは着陸前に撤去されてしまいますので、撤去された時点からは再び抱っこです。
また、バシネットが付けられる席は前が壁になりますので、離着陸時に足元に荷物を置くことができません。
ですので、機内に持ち込む荷物の中に「これは離着陸時に手元に持っておくもの」と小さなバッグや袋などであらかじめ分けて用意しておくとスムーズです。
また、個人的に感じるデメリットとして、この座席は肘掛けが上がりません。肘掛けの中にテーブルが入っているからです。
大人2人と娘たち(長女3才, 次女1才)の4人で旅行に行ったとき、下の子はバシネットでスヤスヤ寝ており、上の子は肘掛けにもたれ掛かって寝ていました。
上の子の体が私のテーブルが入っている肘掛けに乗ってしまい、テーブルが出せない・・・ということも。
また座席前のスペースやバシネットの取り付け位置によってはバシネットと個人用モニター(アームタイプ)が干渉します。
バシネットを付けてもらったあとに座席下からモニターを引き出そうとすると「あっ、引っかかる。映画観れない(涙)」なんてことになりますので、モニターを引き出してからバシネットの取り付けをお願いすることをお忘れずに!
バシネットが無いとき
事前にバシネットが取れなかった場合でも、出発当日に空港のカウンターで聞いてみましょう。
運が良ければそのタイミングで空きが出ている場合もあります。それでもダメなときはカウンターで「隣が空いている席はありませんか?」と聞いてみましょう。
満席の場合は当然ダメですが運良く隣が空いている席に変更してもらえた場合は、個人的ですがバシネットより楽だと思います。
夫婦の真ん中に赤ちゃんを寝かせてシートベルトをしたら、そのままぐっすり目的地です。途中でシートベルトサインが点灯しても基本的には抱き上げる必要はありません(航空会社によっては「抱っこをしてください」と求められることもあります)。
バシネットが無い時の必殺技?赤ちゃんを床置き(当ブログでは推奨しません)
敷物を持って行ったのか、機内のブランケットを使ったのか分かりませんが足元に赤ちゃんを寝かせています。
寝心地は良いかもしれませんが、写真で分かるように前のシートの足が剥き出しになっていますので、あまり安全とは言えないと思います。
当ブログでは推奨しません。
ありorなし、どちらがいいか?
これはケースバイケースですので個人的な感想になりますが、普段赤ちゃんが寝ている時間のフライトではバシネットがあったほうがいいと思います。
しかし当日カウンターで「満席ですか?」などと聞いて、席に余裕があることが確認できたらバシネットをキャンセルして隣が空いている(赤ちゃん用の席がタダでもらえる)席に変更してしまうのもアリだと思います。
とはいえ、赤ちゃんでも1席分の座席を購入して乗られているお客様もいるでしょうから、うまくいったとしてもあくまで係員の方の好意によるものと考えましょう。
昼間のフライトの場合はバシネットで寝たとしても昼寝程度でしょうし、最悪ずっと起きていますので、バシネット無しのが良いかもしれません。
バシネットがベビーサークルのようになりかねません。バシネットの本来の使い方ではなくなり、危険ですので座席に余裕がある場合はバシネット無しのが良いかもしれません。
しかし満席の場合はバシネットの無い席だと赤ちゃんをフライト中ずっと抱っこしなければならないので、寝てくれないかもしれませんがバシネットがある方がお父さんお母さんに余裕ができる(身動きが取れる)と思います。
結局、「どちらがいいか?」の答えになっていませんね。ただひとつ言えること、言いたいことは、バシネットが取れなかった、バシネットが使えなかった、としても凹むことはない!ということです。その理由はバシネット席だから起こりうるデメリットにあります。
バシネットのデメリット〜バシネット席周辺は赤ちゃんが集中する!
こちら、JALの国際線用777-200のシートマップです。ハワイ便にもよく使われる機体です。このうち、バシネットが付けられる席は○で囲んだ8箇所となります。
エコノミーの最前列に近いエリアは早く降機できるからと選択したくなりますが、赤ちゃんが4人も来る可能性があるということです。機内でなるべく静かに過ごしたい方は避けたほうが良いエリアとも言えるでしょう。
さらにもう1つ分かることはエコノミークラスにはバシネットが隣り合う場所があるということです。
この図の場合は21のDEと46のDEが該当しますが、この座席は大人3席にバシネット2台となりますので「夫婦2人と赤ちゃん1人」「お母さん1人と赤ちゃん1人」が隣り合うことになります。
後者のお父さんは通路を挟んだ席、または1列後ろの座席を割り当てられることと思います。
夫婦が前後に離れてしまって、この場所のバシネットを割り当てられるぐらいなら普通の座席の方がマシ、と思ってしまうかもしれません。
さらに付け加えると、隣り合うバシネットの相手の赤ちゃんがどんな赤ちゃんか、それは座席に座るまで分かりません。
我が子はスヤスヤと眠っているのに、すぐ隣ではギャンギャン泣いていたり、元気に暴れていたり、そんなこともあります。
バシネットが取れなかったといって凹むことはない!の理由、なんとなく分かって頂けたでしょうか?バシネット席にもいろいろとデメリットや難しいこと、あるんです。
子どもを連れて、世界のあちこちに旅行に行っています
長女も次女も、バシネットに収まるサイズの頃から、世界のあちこちに旅行に行っています。
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