「できるだけ安く海外旅行に行きたい!」
これ、誰もが思うことですよね。安ければ安いほうがいい。
でも、航空券やツアー代がいくら安くても「中国の航空会社だけはパス」と避けている人、多いんじゃないです?
特にエコノミーは、ちょっとねぇ(笑)
でも「ビジネスクラスなら、中国系でも…アリかも…」と思うことありませんか?
ということで、乗ってきました!!
果たしてどんな体験になったのか?
この記事では【中国国際航空の格安ビジネスクラス・ロンドン便の搭乗記】をご紹介します。
もくじ(クリックできます)
- 【安いと評判!】中国国際航空(エアチャイナ)のビジネスクラスで行くヨーロッパ旅行はアリなのか?
- 今回利用したのは「中国国際航空(エアチャイナ)」。中国東方航空やチャイナエアライン(中華航空)と混同しやすいので注意。
- 上海浦東国際空港ターミナル2にある中国国際航空ビジネスクラス専用チェックインカウンターで搭乗手続き
- 【ANAも利用】上海浦東国際空港ターミナル2のビジネスクラスラウンジが使える。
- ロンドンまで、エアチャイナ最新のエアバスA350−900のビジネスクラスに搭乗
- 中国国際航空エアバスA350−900のビジネスクラス。斜め配置のヘリンボーンシートが快適
- 中国国際航空のビジネスクラス機内食の内容をチェック!
- 日本語で観られる映画はあるのか?機内エンターテイメントはまずまず。
- 長距離フライトのフルフラットシートは正義!フカフカ布団と大きな枕が予想以上にGOOD!
- ロンドン・ガトウィック空港に到着。
- 中国系エアラインの悪い印象は覆されたのか!?やっぱりデメリットはある?
【安いと評判!】中国国際航空(エアチャイナ)のビジネスクラスで行くヨーロッパ旅行はアリなのか?
日本から中国・上海浦東国際空港を経由して、ロンドンへ。今回利用した航空会社は、中国国際航空(エアチャイナ)です。
やっぱり安いですねー。日によっては諸税込みで往復30万円を切ります。
とはいえ、日によっては日系やヨーロッパ系の航空会社と大差ない場合も。
航空券はじっくり比較することが大事ですね。
ちなみにANAマイルを使った特典航空券なら、日本=ヨーロッパ間、提携航空会社利用として、1人95,000マイルで交換可能です。
今回利用したのは「中国国際航空(エアチャイナ)」。中国東方航空やチャイナエアライン(中華航空)と混同しやすいので注意。
この3つの航空会社の違い、ちゃんと分かっていますか?
似たような名前で紛らわしいんですよね。
中国国際航空 | 中国東方航空 | 中華航空 | |
国籍 | 中国 | 中国 | 台湾 |
本拠地 | 北京 | 上海 | 台北 |
英語表記 | Air China | China Eastern | China Airline |
略称 | 国航 | 東航 | 華航 |
アライアンス | スターアライアンス | スカイチーム | スカイチーム |
上海浦東国際空港ターミナル2にある中国国際航空ビジネスクラス専用チェックインカウンターで搭乗手続き
それでは、上海浦東国際空港より出発するところからご紹介します。
こちらがチェックインカウンター。巨大な赤い絨毯が特徴的なチェックインカウンターです。
タイミングが悪いことにチェックインカウンターがオープンしていない時間帯でした。
写真のようにカウンターがオープンするのを待つ人がチラホラ。
早めに空港に行ってラウンジでゆっくりしようと思っていたのですが、いきなり大きくアテが外れることになってしまいました。
ようやくオープンしたのでチェックイン。
【ANAも利用】上海浦東国際空港ターミナル2のビジネスクラスラウンジが使える。
ようやくチェックインを済ませて、搭乗までは中国国際航空ビジネスクラスラウンジで待つことに。
ビジネスクラスに乗るときは上級会員でない人もラウンジが使えます。
こちらのラウンジは、エアチャイナ利用時以外に、ANAをはじめとしたスターアライアンス系の航空会社に搭乗するときにも利用できます。
▼例えば、こんなときに利用できます。
- ANAプラチナステータス以上またはSFC会員の方が、上海浦東国際空港からタイ航空エコノミークラスに乗る
- ステータスをお持ちでない方が、上海浦東国際空港からANAビジネスクラスに乗る
中では、しっかり食事をして、シャワーを浴びてソファでゴロゴロして。
なかなか快適でしたよ〜
ロンドンまで、エアチャイナ最新のエアバスA350−900のビジネスクラスに搭乗
こちらが上海からロンドン・ガトウィック空港まで搭乗するエアバスA350-900です。
画像引用:AirChina|Twitter
実際の搭乗機の写真を撮るつもりだったのですが、外が暗かった上に疲労困憊だったので載せられるような写真がありませんでした。
上海からロンドン・ガトウィックへのフライト(CA847便)は中国時間で深夜1:55出発。日本との時差が1時間であることを考えると、日本時間で深夜2:55出発になります。
- CA847(PVG〜LGW) 01:55発〜6:20着/フライト時間12時間25分
それだけでもしんどいのに、さらに約2時間遅延したので、日本時間で考えると早朝4:55の出発に・・・
(ここで2時間遅延したおかげで、早朝の薄暗いロンドンに放り出されることから回避できたので、結果オーライとなりましたが。)
日本を出発してから一睡もしていない、ほぼ徹夜状態での搭乗となりました。
ラウンジにある仮眠室を利用しようかと思ったのですが、寝過ごしそうだったので使わなかったんですよね。
中国国際航空エアバスA350−900のビジネスクラス。斜め配置のヘリンボーンシートが快適
ビジネスクラスのシートは1−2-1というレイアウト。
スペースを有効に利用できるよう、各シートが斜めに配置されており、このようなタイプをリバースヘリンボーンと呼びます。
日本の航空会社だとJALがスカイスイートⅢとして中距離国際線に導入しています。また、JAL系LCCのZIPAIRのビジネスクラスもこのようなリバースヘリンボーンが採用されます。
中国国際航空ではエアバスA350-900の導入が2018年夏に始まったばかり。
ということでシートはまだまだピカピカ!
シートマップを見てみましょう。ファーストクラスの設定はなく、ビジネスクラス32席に対し、プレミアムエコノミーが24席、そしてエコノミーが256席という仕様です。
窓側のシートは写真のように頭が通路側に、そして足が窓側になるように少し斜めになっています。
シートと窓の間にちょっとしたスペースは、簡単なテーブルとしてドリンクを置いたりできて便利です。
中央列にカメラを向けてみました。
2席の間は可動式のパーテーションになっており、開け閉めすることができます。
ご夫婦やカップルならパーテーションを開けて会話を楽しみ、1人ならパーテーションを閉じて個室として利用できますね!
写真が暗くて分かりにくいですが、足元にはフットレストがあります。
このシートはフルフラットにしてゴロンと寝ることができるのですが、フルフラットにした際はこのフットレストとシートがひと続きになり、モニターの下に足を入れて寝るというスタイルになります。
出発前の安全ビデオが始まりました。
中国国際航空の安全ビデオといえば、パンダですね!
中国国際航空のアメニティはロクシタンです。
シートの横にクシャって置いてありました。
中身は以前乗ったときと同じだったので、そちらの写真でご紹介します。
ロクシタンと聞くと持って帰りたくなりますが、ぶっちゃけ、それほど魅力的なものではないです。
中国国際航空のビジネスクラス機内食の内容をチェック!
続いては、機内で一番気になる食事のご紹介。
深夜発のフライトに対して、機内食が提供されるタイミングは出発後2時間と到着前3時間の2回でした。
メニューを開けて内容をチェックしてみます。
メニューは中国語と英語。
出発2時間後に提供される食事はディナーではなく夜食としての扱いのようですね、ライトミールとの記載があります。
エアチャイナといえば中国茶のメニューが非常に豊富なのが特徴です。
ジャスミン茶、プーアル茶、ウーロン茶など。そして日本でいう緑茶もありました。
機内食は、まぁ期待どおりでした(笑)
こちらが1回目の食事、ライトミール。
フライドチキンと白身魚のフライに、シンガポール風のヌードルが添えられています。
夜食、ライトミールというには無理がある、かなりオイリーでヘビーな内容。
とはいえ出発前にラウンジでしっかり食べていたので、ほとんどお腹は空いておらず。
ヘビーなライトミールは少し味見をしただけで下げてもらいました。
こちらは到着前の朝食です。チャイニーズスタイルとして「お粥」を選ぶか、ウエスタンスタイルを選ぶのか2通りでした。
ここでは迷わずウエスタンスタイルをチョイス。反省したことをすぐに生かします(笑)
オムレツと温められたクロワッサン。普通においしく食べられました。
レンコンとジャガイモを並べることに、日本人の感覚からすると若干抵抗がありますが。
機内食は無難に「チャイニーズ以外」を選ぶのかアリでしょう。
中国人向けに作られた中華料理というのは、私たちが普段食べている日本人好みの中華料理とは違うこともありますもんね。
とはいえラウンジで食べた中華料理はとてもおいしかったんですが。
日本語で観られる映画はあるのか?機内エンターテイメントはまずまず。
次はエアチャイナの機内エンターテイメントをご紹介します。
ガイドブックを開けてみると、見慣れたピカチュウの顔。こちら「名探偵ピカチュウ」はハリウッド版なので音声は英語でした。
ライオンキング実写版も音声は英語。
映画はかなり多くの本数が用意されており、日本の映画も6作品ぐらいありました。日本の映画の音声はもちろん日本語です。
国際線に乗るときは毎回、「機内でどんな映画が観られるかな?」と事前に航空会社のホームページでチェックするようにしているのですが、実はエアチャイナはここに大きな問題があります。
まず、日本語のホームページでは映画のタイトルまでは一切触れられておらず、【何十種類もの名作映画】と書いてあるだけ。英語ページも同様です。
中国語のホームページ(英語版)をチェックするとタイトルがズラーッと並んでいたので、「こんなタイトルが観られるんだ」と思っていたのですが、乗ってみるとこのタイトルと全く一致していないという・・・
>>Entertainment|airchina.com.cn/en
全っ然アテになりません。。。
とはいえタブレットを持ち込んだにも関わらず、機内で観られる映画で十分事足りました。そんなレベルです。
長距離フライトのフルフラットシートは正義!フカフカ布団と大きな枕が予想以上にGOOD!
だんだん機内と空が明るくなってきました。
もうすぐロンドンに到着するようで、CAさんも忙しそうに動き始めました。
フルフラットシートのおかげで、ロンドンまで12時間のフライトですが、うち8時間ぐらいはぐっすり爆睡でした。
写真にはありませんが、フカフカの布団と大きな枕がビジネスクラスには用意されており、これがかなり心地よかったです。
機内WiFiが使えるとの案内でしたが、ちょっと怪しいなぁと思い利用せず。
怖いもの見たさにやってみればよかったかもしれませんね、はたしてGoogleはブロック対象だったのかどうか、気になります。
ユーラシア大陸を東から西へ、ビューンと横断。
偏西風に逆らって飛ぶので飛行時間は長め、12時間以上のフライトでした。
12時間以上もここに座っていましたが、ビジネスクラスのフルフラットシートのおかげで、体はスッキリ。
体の疲れや足のむくみもなく、到着直後からロンドン観光に繰り出せそうです!
ロンドン・ガトウィック空港に到着。
ロンドンの入国審査がかなり簡単になったとの話を聞いていましたが、ヒースローだけでなくガトウィックも、かなり簡単に
パスポートを機械にピッとかざすだけで入国できました。これはほんと嬉しい!
体もスムーズに動くので、ホテルにスーツケースを置いてサクッと観光に出かけました。
弾丸ロンドン旅でしたが、機内で体力を温存できたおかげでロンドンでの時間が無駄にならなかったのは本当うれしい!!
中国系エアラインの悪い印象は覆されたのか!?やっぱりデメリットはある?
それでは総評。果たして中国国際航空のビジネスクラスはアリなのか?
機内エンターテイメントや機内食の種類の点では、これまで乗った他エアラインのビジネスクラスに比べるとやはり大きく劣ります。これは確実にデメリットとなります。
JALやANAだと、おいしい機内食が食べられるうえに、フライト途中でラーメンやタコ焼きも食べられる。
お酒の種類も多くて日本語吹き替え・字幕も豊富に用意されている。
こんなビジネスクラスと比較すると、大きな差があります。
【搭乗記】初めてのJALビジネスクラス。出発から到着まで12時間、機内での体験をブログで全部お見せします!
【搭乗記】ANAビジネスクラスに家族4人で乗ったレポ。メキシコシティ直行便!
しかしその差はやはり、価格相応の差。安かろう悪かろうというよりは、値段に見合う内容だった、という感想です。
事前に納得した上で乗っていれば、大きなガッカリはないと思います。
機内エンターテイメントはタブレット持参してたので、こちらも問題なし。タブレットにダウンロードした雑誌などを読んでいました。
そして、日系エアラインと比べて良かったことが1つ。これはかなりの朗報です!
さすが中国最大の航空会社ということなのか、CAさんが 絶世の美女揃い でした!
若くてかわいい人ばかりで、さらにとても親切。文句なしです。
クールビューティーなキレイ系というよりは、チュンチュンさんのようなカワイイ系のCAさんが多かったですね。
お金を払って中国国際航空のビジネスクラスに乗る。値段次第で納得できるならあり!
お金を払って、つまり有償チケットを購入して乗るのであれば、値段次第、そしてフライト時間帯によっては十分検討の余地があります。
- 他の航空会社よりも大幅に安くチケットが買える。
- 他の航空会社のエコノミークラスに、ちょっと追加料金を払えばエアチャイナのビジネスクラスに乗れる。
こんなケースでは、十分ありだと思います。ぜひ検討してください!
マイルを使って中国国際航空に乗る。空席状況や旅行人数によってはあり!
どの航空会社に乗っても、日本=ヨーロッパのビジネスクラスは1人95,000マイルという条件は変わりませんので、避けられるなら避けた方がベターです。
しかし「直前でも空席が見つかりやすい!」、「ビジネスクラスが4席発券できる日もある」このようなメリットもあります。
『中国系エアラインだから無理!』と最初からバッサリ切ってしまうのはもったいない気がしますね。
実際に今回の旅行、年末年始をロンドンで迎えるために航空券を取ったのですが、特典航空券のチケットを予約したのは旅行のわずか2ヶ月前でした。
エアチャイナに乗る・乗らないを迷う前に、まずは必要マイルを貯めないと話になりません。とりあえず大量マイルを貯めましょう!