ニューヨーク旅行の帰り、家族4人でJALのプレミアムエコノミーを利用してきたので、ご紹介したいと思います。
プレミアムエコノミーって、当然ながら通常のエコノミークラスよりちょっとお高いんです。
でも14時間もの長時間、飛行機に缶詰になるので・・・ちょっとの追加料金で”大きな快適”が手に入るなら、アリだと思いませんか?
実際に、大人2人・子供2人の家族4人で、ニューヨークからの14時間、JALのプレミアムエコノミーを利用してきたので、その体験をブログでご紹介したいと思います。
ぶっちゃけ、追加料金を支払ってプレミアムエコノミーに乗る価値はあるのでしょうか?
もくじ(クリックできます)
- 今回私は、貯めたJALマイルを使って特典航空券で乗ってきました!
- JALプレミアムエコノミーへの当日アップグレード、長距離区間でも追加料金40,000円/350ドルで乗れる!
- JALプレミアムエコノミーは、前もってプレエコの運賃を購入して乗る方法が確実
- 【搭乗記】JALプレミアムエコノミーでNYから羽田へ、始まりはプレミアムエコノミー専用チェックインカウンターから
- JALプレミアムエコノミー利用なら空港ラウンジが利用できる
- プレエコのシート配列は2−4−2。エコノミークラスに比べて少しゆったり
- プレエコの機内食はエコノミークラスに比べて、少しだけ増えます
- JALプレミアムエコノミーの最前列は足元が広すぎる!通路に立つのも快適だがデメリットも
- 間食のサービスはサンドイッチと”うどんですかい”
- 2回目の食事は到着2時間前の昼食メニュー
- 追加料金を払ってプレミアムエコノミーに乗る価値は、アリかナシか。
今回私は、貯めたJALマイルを使って特典航空券で乗ってきました!
ニューヨークまでの往復チケットは、貯めたJALマイルを使って手に入れた 特典航空券 です。
これからご紹介するプレミアムエコノミーは、東京〜ニューヨーク区間で往復65,000マイルからとなっています。
我が家のように片道ビジネスクラス、片道プレミアムエコノミーと組み合わせると1人あたり合計82,500マイルになります。
(JAL国際線特典航空券の必要マイルは2018年12月より残席連動性になりました。残席状況によって必要マイルは変わります。)
ニューヨークまで家族4人で33万マイルを使ったのですが、こんな贅沢旅行ができたすべてのはじまりは、大量マイルの貯め方を知ったときでした。
JALプレミアムエコノミーへの当日アップグレード、長距離区間でも追加料金40,000円/350ドルで乗れる!
プレミアムエコノミーを利用する方法はいくつかあるのですが、一番簡単で手っ取り早いのが当日アップグレードです。
空港のカウンターで「プレミアムエコノミー、空いてますか?変更できますか?」と聞くだけです(利用する場合はもちろんお支払いも)。
エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへの当日アップグレードをする場合、追加料金は以下の通りです。
JAL公式 プレミアムエコノミークラス空港当日アップグレードのご案内
(下表は主要路線のみ抜き出しています。その他路線は上のリンクより、JAL公式サイトでご確認ください)
当日アップグレードの追加料金 | 日本発 | 現地発 |
北米・ハワイ | 40,000円 | 350米ドル |
ロンドン | 40,000円 | 290ポンド |
パリ・フランクフルト・ヘルシンキ | 40,000円 | 330ユーロ |
シドニー | 35,000円 | 350豪ドル |
シンガポール | 20,000円 | 250シンガポールドル |
長距離路線でも最高40,000円。
この金額をよーく覚えて読み進めてください。
特に帰国時は疲れも溜まっているでしょうし、空港に到着してJALのカウンターで「追加料金でプレミアムエコノミーをご利用いただけますよ♪」なんて声を掛けられたら、ホロっと簡単にいってしまいそうです。
ただし、空港カウンターでの当日アップグレードは、当日に空席がある場合に限られます。
実際に我が家が利用したときは、3時間ほど前にチェックインカウンターに着いたのですが、すでに売り切れだったのか案内表示はありませんでした。(実際に機内でもプレエコ席は満席でした)
なお、プレミアムエコノミーのサービスのうち、当日アップグレードをした場合は以下のサービスが制限されますのでご注意を。
- 空港ラウンジ(JALサクララウンジ・現地空港ラウンジ)の利用は不可
- 手荷物の優先引き渡しは無し
- 積算マイル数は、プレミアムエコノミーとしてのマイル数ではなく、購入されたエコノミークラスの航空券の運賃に基づく
JALプレミアムエコノミーは、前もってプレエコの運賃を購入して乗る方法が確実
JALプレミアムエコノミーは、当日アップグレードをする方法のほか、前もってプレミアムエコノミーのチケットを購入しておけば利用できます。
当日アップグレードの追加料金はお手頃ですが、サービスの一部が制限されますし、当日の空席が無いと利用できません。
プレミアムエコノミーに乗りたいのであれば、前もってプレミアムエコノミーの座席を確保しておいた方が賢いといえるでしょう。
プレミアムエコノミーのチケットを購入する。エコノミークラスと比較して追加料金はどれぐらいか?
プレミアムエコノミーのチケットを購入する場合、エコノミークラスの最安チケットと比べてどれぐらいの追加料金が必要となるのか、実際にJALのホームページで調べてみました。
【例】2019年5月の東京〜ニューヨーク
- 最安のエコノミークラスチケット:往復138,440円(Economy Special Saver/諸税・燃油込)
- プレミアムエコノミーの早期割引運賃:往復312,440円(Premium Economy Saver/諸税・燃油込)
差額は174,000円、片道あたり87,000円です。
搭乗する日付、検索する時期によって運賃にバラツキはあると思いますが、この追加料金は結構大きいですね。
この値段を見てしまうと「片道40,000円で当日アップグレードは安い!」って感じちゃいます。
”当日空席があれば”という運次第にはなってしまいますが、そこに賭けるという選択肢もあるのではないでしょうか。
他にも、ツアーやマイルを利用したアップグレードなど、全部で8つの方法があります!
実は他にもJALプレミアムエコノミーに乗る方法はこんなにたくさんあるんです!
別記事でまとめていますので、ご興味ある方はぜひどうぞ。
【搭乗記】JALプレミアムエコノミーでNYから羽田へ、始まりはプレミアムエコノミー専用チェックインカウンターから
さて、ここからは我が家のプレミアムエコノミー搭乗記をご紹介します。
こちらはニューヨークJFK国際空港ターミナル1にあるJALカウンター。
レーン前にある看板には「プレミアムエコノミー」と「エコノミークラス」と区別して書かれていますが、この時間帯はお客さんが少なかったせいか、特にここから先の列は分かれてはいませんでした。
プレエコ利用の場合は預け荷物の無料範囲がエコノミークラスよりも拡大されますので、帰国時に重量オーバーしがちな方や、現地在住の方で大量の荷物とともに一時帰国される方なんかは重宝しますね。
ちなみに我が家がここで預けた荷物は14kgのスーツケース1点のみ。日本出発時は12kgだったので、多少増えました(笑)
https://twitter.com/traveler_da1/status/1076623853344849920
プレミアムエコノミーのチケットにはWの文字が大きくあります。
さて、チェックインカウンターではラウンジ利用の案内がありました。プレミアムエコノミーを利用する場合は空港ラウンジが利用できるのがありがたいですね!(当日空港アップグレードの方を除く)
JALプレミアムエコノミー利用なら空港ラウンジが利用できる
セキュリティーチェックを抜けたらラウンジへ行ってみましょう。
ニューヨークJFK空港からプレミアムエコノミーで出発する際は、通常エールフランス航空ラウンジへの案内があるのですが、まだ改装中ということもありアリタリア航空のラウンジを案内されました。
中に入ってみましたが、食べ物はサンドイッチやマフィンなどのコールドミールと、スナック菓子のみ。ちょっと少なめですね。
一方でアルコール類はビール・ワイン・リキュール類と充実していました。
フライトまでの時間つぶしにはちょうどよい場所ですね。
と言いつつ、4人で座れる場所がなかったためルフトハンザ航空ラウンジへ移動しました(ビジネスクラス以上,ワンワールドサファイアステイタス以上の方が指定されるラウンジ)
ビジネスクラス以上と縛っているだけあって、先程のアリタリア航空ラウンジよりも快適です。ホットミールの用意もあります。
プレエコのシート配列は2−4−2。エコノミークラスに比べて少しゆったり
搭乗が始まりましたので、続いては機内の様子をご紹介します。
ボーイング777-300ER型機の場合、プレミアムエコノミーはビジネスクラスの後方、エコノミークラスの前方に位置し、座席配列は2-4-2になります。
一方のエコノミークラスは3−3−3の配列のため、1席分余裕があるのがプレミアムエコノミーになります。
広さももちろんのこと、カップルだと窓側2席をお二人だけで利用できるシート配列ってのもいいですね!
窓側2席はこんな感じです。
少し角度を変えて足元の広さが分かるように撮った写真がこちらです。足元にかなりの空間があります。
そして真ん中4席はこんな感じです。4人家族にピッタリ!と思い、この4席並びを指定しました。
当然、中央列に位置する4席もこのように足元が広く、シートがゆったりとしているのがプレミアムエコノミーの最大の特徴です。
私のように小柄だと足元がスカスカです・・・
隣の大柄な外国人男性の方は足を組んでいますね。それでもこれぐらいの余裕があります。
シート上にはアメニティが用意されており、こちらのバッグの中身は歯ブラシ、耳栓、アイマスク、保湿マスクです。エコノミークラスで配布されるものと比べて、保湿マスクのみ追加されています。
一方でスリッパはエコノミークラスには無いサービスで、とてもありがたいですね。ちなみにこのスリッパはビジネスクラスで配布されるものと同じです。
続いてシート前に目を向けてみましょう。
まず目に入ってくるのが大型のモニター。エコノミークラスの10.6インチと比べて、こちらのプレミアムエコノミーのものは12.1インチと、一回り大きくなっているのが特徴です。(プレミアムエコノミー最前列は小さめのモニターになります)
画面下にはUSBの充電設備と、その横には小さめのポケットがあります。スマートフォンやメガネ、ペットボトルを入れるのにピッタリのサイズです。
テーブルを出してみました。かなり広々としており、機内誌を縦に置いてみましたが、まだまだ余裕があります。
ヘッドフォンはソニー製のノイズキャンセリングヘッドフォンです。エコノミークラスの安っぽいヘッドフォンと違い、エンジン音がかなりカットされて快適です。こちらのノイズキャンセリングヘッドフォンも、ビジネスクラスで利用されるものと同じになります。
コントローラーはシート横にあり、引っ張り出して使います。コントローラーの近くにはヘッドフォンジャックと、座席のリクライニングボタンがあります。
プレエコの機内食はエコノミークラスに比べて、少しだけ増えます
離陸して30分ほど経ったところで機内食のサービスが始まりました。
ドリンクのメニューはこちらです。ドリンクメニューの一部、シャンパン・焼酎・ペリエがプレミアムエコノミー限定でオーダーできる飲み物となります。
そしてこちらが料理のメニューです。基本的にはエコノミークラスとほぼ同じですが、間食に”うどんですかい”があるのが特徴です(笑)
食事は和食メニュー、鮭の照り焼きをチョイスしました。広々としたテーブルで食べやすいですね。味もおいしかったです!
食後のデザートはハーゲンダッツ。
食事が終わり周囲を見渡すと、寝ている人が多かったです。エコノミークラスのシートよりもリクライニング角度が大きく、ゆったりと眠ることができます。
ちなみにこのプレミアムエコノミーのシートは、どれだけリクライニングをしてもシート自体は倒れず、後ろの人に迷惑かけることはありません。
また、プレミアムエコノミーのシートはエコノミークラスに比べて確かに足元が広いのですが、窓側に座った人が通路側の人を立たせることなくトイレに行くことができるほどのスペースはありません。その点ではエコノミークラスと一緒ですね。
JALプレミアムエコノミーの最前列は足元が広すぎる!通路に立つのも快適だがデメリットも
プレミアムエコノミーの最前列はかなり足元が広いです。非常口のスペースでもあるため、足元前方に2mぐらいの余裕がありますね!これは快適間違いありません。
しかしながら、プレミアムエコノミーの最前列には数点のデメリットがありますので、こちらもお忘れなく。
- 離着陸時は足元に荷物が置けない
- モニターサイズが小さい
- 離着陸時はモニターを出せない
- フットレストがない
- 真ん中4席はバシネットが取り付けられる席となっている
間食のサービスはサンドイッチと”うどんですかい”
離陸後8時間が経過したあたりでサンドイッチと”うどんですかい”のサービスがありました。
「まだ6時間もある・・・」、この時間の感じ方がビジネスクラスとは大きく違いますね。
ビジネスクラス搭乗時は、「あと5時間でNYに着いてしまう!」と焦ったほどでした。
間食はまずサンドイッチから。
続いて”うどんですかい”、こちらのサービスはプレエコのみになります。
サンドイッチとの組み合わせが気になりますが、まぁせっかくですのでいただいておきましょう。
2回目の食事は到着2時間前の昼食メニュー
2回目の食事は到着の約2時間前でした。
メニューの選択はなく、こちらのパスタのみとなります。
食べたら片付けが始まって、シートベルトサインが着いて、ようやく日本へ到着です。
追加料金を払ってプレミアムエコノミーに乗る価値は、アリかナシか。
今回、プレミアムエコノミーに初めて乗りました。
確かに14時間の長距離フライトは多少快適でした。
しかし一方で、エコノミークラスに比べて往復で17万円も追加して乗る価値があるかと問われたら、「No!」と答えると思います。
それほどの価値はないと思います。
空港での当日アップグレードの料金、片道40,000円が妥当でしょうか。経験としてはこんな感想です。
また、特典航空券の場合は、エコノミークラスとプレミアムエコノミーとの必要マイル数の差はわずかです。
- エコノミークラス:50,000マイル〜(往復)
- プレミアムエコノミー:65,000マイル〜(往復)
一般的に1マイルの価値は1.5〜2円と言われますので、ここでの差額15,000マイルは30,000円以下と考えられます。
記事内でご紹介した3つの方法の差額を並べてみると、マイルを使って特典航空券でプレミアムエコノミーに乗るのがいかに優秀か、お分かりいただけると思います。
- 早期購入運賃での差額:往復17万円
- 当日アップグレードの追加料金:片道4万円、往復8万円
- 特典航空券の差額:往復15,000マイル(往復30,000円相当)
行きはマイルを使ってビジネスクラス、帰りはマイルを使ってプレミアムエコノミー。
我ながら賢いマイルの使い方ができたんじゃないかな、と思います。
旅行に行くときは、少しでも快適な空の旅を手に入れられるよう、「これからもマイルは貯めないと!」と思いました。
JALマイルは飛行機に乗らなくても、ポイントサイトとマリオットアメックスというクレジットカードの併用で効率よく貯めることができます。ぜひ挑戦してみてください。
平均的サラリーマンの僕が、家族をビジネスクラスやプレミアムエコノミーでニューヨーク旅行へ連れていくことができたのは、大量マイルの貯め方のおかげです。