2020年中に就航を目指している、JAL版LCC「ZIP AIR(ジップエア)」
当初は2020年の夏ダイヤに、バンコク・スワンナプーム路線から運航をスタートさせる予定でしたが、就航直前にコロナの影響を受け、就航延期に。
ZIPAIR公式 『ZIPAIR』、就航の延期について
いきなり苦しい状況に置かれていますが、就航延期という残念なニュースの一方で『ホノルル路線を検討か』という嬉しいニュースも入ってきています!
ニュース ZIPAIR、2020年冬期スケジュールでのハワイ・ホノルル就航に向け米運輸省に申請
ZIP AIR(ジップエア)で行ける路線は、現在のところ、ホノルル・バンコク・ソウルを予定。
本記事では、ZIP AIR(ジップエア)の気になるポイントをグッと掘り下げてご紹介していきます。
もくじ(クリックできます)
- ZIP AIR(ジップエア)の就航路線は、成田=バンコク・ソウル・そしてホノルル。いずれは北米・ヨーロッパへの就航も検討中。
- ZIP AIR(ジップエア)の飛行機は、ボーイング787のみ。JALで使用されていた中古機を使用
- ZIP AIR(ジップエア)は、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス。どちらも革シートで高級感あり!
- 機内サービス・機内食はLCCによくあるオーダー制?
- 気になるホノルル行きの運賃は?競合となるANAのフライングホヌや他社LCCより、どれだけ安くできるか、ここがZIP AIRの鍵。
- マイルは貯まる?JALマイルで乗れる?正式発表はまだですが、多くのJALマイラーが気になっています。
- ZIP AIRの就航はまもなく?現在の状況では、無事に就航開始できることを祈るばかり。
ZIP AIR(ジップエア)の就航路線は、成田=バンコク・ソウル・そしてホノルル。いずれは北米・ヨーロッパへの就航も検討中。
ZIP AIRの就航路線と、当初の就航予定日はこちらの通りです。
- 成田=バンコク・スワンナプーム【運航開始予定日:2020年5月14日 ※延期】
- 成田=ソウル・インチョン【運航開始予定日:2020年7月1日】
- 成田=ホノルル【運航開始予定:2020年冬スケジュール】
このように路線はすべて成田空港からの国際線、また使用ターミナルは成田空港第1ターミナル(北ウイング)となっています。
また、ゆくゆくは北米やヨーロッパの都市への就航も検討しているとのこと。最有力はアメリカ西海岸の人気都市「ポートランド」という情報もあります。
- 成田=ポートランド【検討中か?】
現時点で日本の国内線への導入は予定されていませんが、石垣島への路線に導入されたら面白いなぁと個人的には感じています。
ZIP AIR(ジップエア)の飛行機は、ボーイング787のみ。JALで使用されていた中古機を使用
ZIP AIR(ジップエア)で使用される飛行機は、ボーイング787−8という中型機。
JALで2012年から使用されていたJA822Jという機体が、ZIP AIRの1機目としてJALより移管されています。
なお、機内のシートなどはすべてZIP AIRの特注品として新品に交換されているのでピカピカ!
ちなみにZIP AIRの2機目も、同じくボーイング787。こちらもJALのお下がりでJA825Jという機体です。
ZIP AIR(ジップエア)は、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス。どちらも革シートで高級感あり!
ZIP AIRで使用されるボーイング787の総座席数は290席。
ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスに分かれており、どちらも高級感漂う黒い革製のシートが使用されています。
ビジネスクラス「ZIP Full-Flat」は全18席の、フルフラットシート
▲左は座席を起こしたとき、右はフルフラットにしたとき(クリックで大きくなります)
ビジネスクラスは全290席のうち、18席。
横1−2−1のレイアウトで、すべてが少し斜めに角度がつけられた「リバースヘリンボーン」と呼ばれるタイプになります。
▼JALでも「SKY SUITE Ⅲ」として東南アジアやホノルルなどの中距離国際線に採用されていますね。
なお、ビジネスクラスであっても個人用モニターはありません。
各自でお好きなタブレット端末を持ち込むというLCCの定番スタイルを採用。
おそらくタブレット端末のレンタルはあると思いますが、詳細は不明です。ビジネスクラスでは「タブレットのレンタル代は運賃に込み」となるかもしれませんね。
エコノミークラスは全部で272席。ANAと同じ広さのシートは、LCCにしてはゆったり。
こちらはエコノミークラスのシートで、レイアウトは横3-3-3になります。
ボーイング787に横3-3-3というレイアウトは、ANA国際線やJAL国内線で採用されているものと同じになります。
写真やデータから分かるとおり、ちょっと狭めなフルサービスキャリアや他社LCCと同等です。
ZIPAIR公式 当社使用機材、ボーイング787型機の客室が完成!!
多くのフルサービスキャリアで採用されている79cmの前後空間、および43cmの座席幅を確保し、長時間のフライトでも、快適に過ごしていただける座席仕様としました。
▼ホノルルに就航する航空会社・使用される航空機のデータを比較してみました。(エコノミークラス)
【参考】ホノルルに就航する航空会社 | シート前後幅 |
ANA(エアバスA380) | 86cm |
JAL(ボーイング777) | 84〜86cm |
ハワイアン航空(エアバスA330) | 78〜81cm |
エアアジアX | 78cm以上 |
ZIP AIR | 79cm |
また、公式サイトにある以下の説明から機内インターネットが使用できることが分かりますね。
どのような有料プランが採用されるのか、気になるところです。
個人モニター画面は装備せず、お客さまご自身のスマートフォンやタブレットにて、インターネットや動画、ショッピングをご自由にお楽しみいただけるデザインとしております。
さらに、前方3か所のトイレに温水洗浄機能付き便座「ウォシュレット」も装着されているそうです。
機内サービス・機内食はLCCによくあるオーダー制?
機内サービスについては、まだ何も発表がありません。
おそらく機内食は、LCCでよく見られる有料オーダー制になると思われます。
個人的には、搭乗ゲートの前で吉野家の牛丼弁当を販売してくれれば購入するのですが・・・
気になるホノルル行きの運賃は?競合となるANAのフライングホヌや他社LCCより、どれだけ安くできるか、ここがZIP AIRの鍵。
運賃についても、まだ未発表になります。
価格競争に持ち込むのであれば、エコノミークラスはバンコクが片道2万円代、ホノルルが片道3万円前後で売らないと厳しいでしょう。
一方で、日本人客室乗務員がいることや、日本のエアラインであることを売りにして、アジア系のLCCとANAの中間ぐらいの価格帯を狙ってくる可能性も十分あると思われます。
マイルは貯まる?JALマイルで乗れる?正式発表はまだですが、多くのJALマイラーが気になっています。
ZIP AIRは、JALが100%出資する航空会社です。
JALプレスリリース
国際線中長距離LCCエアライン『ZIPAIR』が誕生
となると気になるのは
「JALマイルを使って乗ることができるのか?」
「JALマイルを貯めることができるのか?」
ですね。
JALマイルは貯まるのか?おそらく貯まらない。もしくは、ほんの少しだけ貯まることを予想。
おそらく、マイルを貯めることはできないでしょう。
仮に貯まったとしても、JALで最も低い積算率の30%もしくはそれ以下と予想します。
▼JALに乗って東京=ホノルルを飛んだとき、片道・積算率30%だと1,149マイルしか貯まりません。
往復飛んで約2,300マイルが貯まるのか、それともゼロなのか。
JALマイルを使ってZIPAIRの特典航空券に交換できるのか?これは期待してもいいのでは。
JALマイラーにとって気になるのは、貯まることよりもマイルが使えるのか?ですよね。
公式では何も発表がありませんので、あくまで個人的な予想になりますが、可能となる確率は高い と考えます!
理由としては、こちら。
▼JALマイルを使って、ジェットスタージャパンの特典航空券に交換可能だから!
往復21,000マイルで、ジェットスタージャパンの東京=台北・香港・マニラ・上海の特典航空券に交換できることができることを考えると、ZIPAIRでも同様に可能になるのでは?と予想します。
おそらく必要マイルは、ジェットスタージャパンのケースと同様、JAL利用時の必要マイル数とあまり変わらないと考えて・・・
- 成田=バンコク 30,000〜35,000マイル
- 成田=ホノルル 35,000〜40,000マイル
これぐらいが必要マイル(往復分)になると予想します!
JAL国際線特典航空券では、必要マイルに変動制が導入されましたが、ZIPAIRでは上記の必要マイル数で固定となれば、十分利用価値はあると思います。
【新裏技で攻略せよ!】JAL国際線特典航空券の制度変更は改悪か?必要マイルが増えた?!
▼2020年11月20日のニュースによると、JALマイルを使ったり貯めたりできるようになるとのことです!
ジップエア、日航マイルに参加 乗客囲い込みへ、来年にも(共同通信)
ZIP AIRの就航はまもなく?現在の状況では、無事に就航開始できることを祈るばかり。
ZIP AIRの就航開始は、成田=バンコク・スワンナプームが延期になってしまい、先行きはまったくの不透明です。
2020年7月1日を予定しているソウル路線がスタートとなるのか?
ソウルと同時にバンコク路線も就航できるのか?
いろいろと心配ではありますが、まずは無事に多くのお客さんを乗せて無事に飛び立てることを願うばかりです。